第3回 ブラッシングはインフルエンザ対策にもなります
歯顎塾
ブラッシングのチェックをしておきましょう
一番やさしい新型インフルエンザの話
1.新型インフルエンザって何だ
(1)冬季にみられる季節性のインフルエンザのウィルスが、高病原性に変化したもので、今のところ三つの新型があげられています。
- AブタH1N1新型インフルエンザ
弱毒性 タミフル効く(今年春の型) - AブタH1N1新型インフルエンザ
タミフル耐性獲得したものもあらわれる - AトリH5N1新型インフルエンザ
強毒性 タミフル効かない
(2)感染は、飛沫感染せきのしぶきに混じってウィルスを吸い込む
接触感染手についたウィルスが目、鼻、口からはいる
(3)ウィルスは、のどから粘膜に吸着し、そこから侵入。
侵入後は、複製され外に放出。
2.新型インフルエンザから身を守れ
(1)これがすべての基礎→規則正しい生活と栄養、つまり
早寝、早起き、朝ごはん
(2)次はこれ→<<清潔>>
・うがい
ウィルスが粘膜に潜り込むまで、20分ほどかかると言われています。
一日何回も、こまかなうがいを心がけましょう。
しかもしっかりとが効果的。
・手洗い
最低でも15~20秒はやりましょう。
「ハッピーバースデー」の歌の2回分
(アメリカ疾病対策センター)という目安もあります。
・ブラッシング 口膣細菌(歯周病など)は、インフルエンザウィルスの粘膜吸着を促進する。したがって、口の中の清潔は、インフルエンザ対策にもなります。
(3)その次はこれ→<<部屋・教室・職場>>
・加湿
空気が乾燥すれば、ウィルスがより浮遊しやすくなります。
湿度50%の環境下6時間でウィルス90%は浮遊不能に。
ウィルスを吸い込むリスクはかなり下がるといえます。
・換気
窓をこまめに開けて、インフルエンザウィルスを飛ばしましょう。
・咳やくしゃみをあびない
話している程度の距離なら、あびるのは必至だと思ってください。
(4)そして→<<うつさない、うつらないための手段>>
・人ごみ、人の集まるところに行かない。
(最悪を考えたら、食料の備蓄)
・マスク
できるだけ皮膚に密着させます。
鼻押さえもしっかりとし、マスクの横側は、頬との隙間をつくらないように。マスクの折りたたみ部分は、できるだけ延ばして、下方は顎を包み込むように。
(密着していればいるほど効果が高い。が、そういうものほど蒸れて不快です。)
繰り返し使わないことが基本。表面に触らないで、ゴムを持ってはずします。(花粉症対策でするマスクと同様に考えてはいけません)
基本疾患のある人は、特に必須(ぜんそくや全身疾患など)
(5)ワクチン
強毒性トリH5N1新型インフルエンザのワクチン配布まで、完全な予防対策なし。
3.新型インフルエンザ、かどうか
- 潜伏期間は2~3日
(その間は症状ないため本人ですらわからない!!) - 普通のインフルエンザとかわらない症状
発熱、頭痛、倦怠感、せき、鼻水鼻づまり、のどの痛み - 症状があれば、すぐ受診!
4.新型インフルエンザにかかったら
学級閉鎖は、児童の1割で(愛知県)、2人で(岐阜県)、即。
症状が軽ければ、受診後は自宅療養
(ただし、家のなかで感染を広げないように)
熱が下がっても、引き続き48時間(2日)の経過観察
その後に、復帰(家族も同様)
したがって、4~7日の自宅謹慎が家族にかかる覚悟も重症化するとインフルエンザ肺炎のどの雑菌は、ウィルスを、肺細胞に入りやすくします。インフルエンザ脳症 意識の低下やけいれんがあったら、要注意です。